☆☆☆マタマタとは...現地のトウピ語で皮膚という意味 ☆☆☆
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※Chelus Fimbriatus |
南アメリカの北部から中央部にかけて分布し,川や沼地でほとんど水中生活をおくっている. 甲長40cmに達するカメで,その形が他のカメとは違い,頭部はひし形をしており, 背甲は中央および左右に山形に盛りあがっている.頭頸部は他のヘビクビガメ科のものと同様に, 甲らの間に横に入れる.首の部分には小さなふさ状をした柔らかい突起があり, 鼻はシュノーケル状をしていて,からだを水中に横たえたまま頸部をのばし,水面に鼻の 先端をだして呼吸していることがよく見受けられる.あごは他のカメのように固くはなく, 口は耳の後ろまでさけている.動作はおそく,えさの近づいてくるのを待って捕食する. 成長したものの背甲にはよく水草などがはえていて,周囲と区別がつかなくなる. 頭頸部のふさ状の突起は,魚や甲殻類をおびきよせるのに役立つ.小魚が甲殻類がこの ふさ状の突起をえさと間違えて近づくと,突然大きな口を開いて,まわりのものと一緒に 飲みこんでしまう.この有様はえさを飲みこむと言うよりは吸いこむ,あるいは流しこむと いた方が適当であろう.そのあと,えさだけ飲みこみ他の物は吐きだしてしまう. |
※Chelus・・・ギリシャ語で”カメ”の意味. Fimbriatus・・・”へりのついた”の意味. |
〜標準原色図鑑全集19 動物Tより引用〜 著:林壽朗 |
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